求人広告媒体の選び方③
前回のつづきです。
前回の記事⑤の直接営業に説明をしてもらう際に、確認すべきこと。
まず、直接訪問してもらう際には、問い合わせフォームまたは電話で訪問説明を依頼することになりますが、その時にこのように言いましょう。
「募集を考えているのだが、媒体や最近の状況について知りたいので、来てもらえるか?」と。
実は、「広告出したいんだけど、どうしたらいい?」というだけの連絡をする募集主さんが多いです。
これはもったいない!!
この時点で掲載する という答えを出してしまうのはもったいないんです。
営業も、もちろん人間ですから、「出したい」と言われると、広告掲載をもらえる前提で対応します。
そうすると、事前に知っておくべき情報を知ることができないまま、話が進む可能性が高いのです。
では、何を確認すればよいのか。
以下、6つのことを確認してみてください。
a.ここ1~2カ月の求職者の動き
b.勤務先エリア全体の前年比較での応募・採用状況
c.勤務先エリアで集中して応募が集まっているところはあるか
d.募集職種や勤務先エリアの平均賃金
e.長期掲載時の値引き率(年間通して掲載を予定しているのなら、年間での値引き率)
f.最近応募・採用につながっている広告例
それぞれの理由↓
aの理由.急募にしろ、そうでないにしろ、早く決まるのか、時間がかかるかを把握することができます。また、求職者の動きが悪い場合には、上層部に予算増を頼む材料になります。
bの理由.上記aと同様の理由になりますが、同じ5月でも昨年と今年では応募状況が全く違うことは少なくありません。そのため、「昨年はすぐに決まったじゃないか!」と上層部からのお咎めを解消しておくためにも把握しておきましょう。
cの理由.こちらもab同様に状況を把握すること。たとえば、大手企業の飲食店がオープニングスタッフを高時給で募集をしているにも関わらず、同じタイミングで募集する場合は、応募数を確保するのが難しくなります。ただ、こういったオープニングスタッフには人数が集まるので、採用にならない人数も多い場合があります。余裕があれば、上記のオープニングスタッフの募集が終わってから広告を出すことで、人が流れて応募につながります。
dの理由.ほとんどの媒体は平均時給を把握しています。資料として作成している求人広告媒体社も多いのではないでしょうか。常に持っているはずなので、もらっておきましょう。そして、そこから時給設定が低いのか高いのか平均なのかチェックしましょう。媒体社によっては、平均よりも上げて毎回採用が決まるという事例を紹介してくれます。
eの場合.求人広告媒体社の商品についてはwebサイトに書いていることが多いですが、基本プランのみのため、書いていないプランがあることも。
「長く掲載したら割引あるの?」「初めて掲載する場合はキャンペーンとか安いプランかお試しはあるの?」、必ず聞いておきましょう。
fの場合.昨今は高齢化や景気の好転から求職者よりも仕事の方が多い状況です。そのため、求人広告媒体のみならず、人材派遣や人材紹介、さらにはスタッフからの紹介でスタッフに謝礼が出る なんていうこともあり、費用がかさんでいます。
より早く採用につなげるため、応募がたくさんあったり、応募が少なくても理想の人物採用できた事例を知り、掲載プランや原稿内容を工夫しましょう。
また、その年によって、求人広告には流行があります。
わたしも実際に経験しましが。キャッチコピーがすっきりかっこいい原稿が流行る年もあれば、みっちり書いてある原稿が流行る年もあります。
その年の流行に合わせて、広告内容や広告の見せ方を営業担当とすり合わせましょう。
いかがでしょうか。
こんなに!?と思われるかもしれませんが、反対にこの程度説明できない求人広告媒体社には提案を求めることは難しいので、費用がかからないなら掲載する というスタンスでよいと、わたしは思います。
次回は、実際の募集例を交えて、どのように求人広告媒体を利用していくか、書いていきます。
CMが活発なIndeedについても書いていきたいと思います。
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
求人広告媒体の選び方②
前回のつづきです。
では、無限ともいえる求人媒体からどう選ぶのか。
・安い
・早い
・人が来る
というのがベストですが、それは募集内容がどこにも劣らず、怪しい条件ではないこと、とりあえず誰でもよいこと が条件になります。
それでよいのなら、その安くて早く出せて人が来ると営業が言う求人媒体に出せばよいのです。
が、そんな媒体は存在しません。
なぜなら、結果的に人が来ても採用できなかった・すぐ辞めた ていうことが、必ず起こるからです。
そして、わたしがこのブログを読んでもらいたい募集主さんは、上記のような想いはしたくないでしょうから、求人媒体選びは慎重にしてほしいのです。
前置きが長くなりました…。
わたしが求人媒体の選び方でおすすめしたいのは、
・今働いているスタッフが何を見て応募したのか
・採用したい年齢のスタッフがまわりの同世代はどの求人媒体を見ているのか
を聞いた後、
その求人媒体の商品プランが掲載されているwebサイトをチェック。
だいたいはどういう媒体なのか が書いてあります。
・閲覧者層(もしくは読者層)
・SEO対策
・成功事例
などが書いてあるとかなりの情報を問い合わせる前に知ることができます。
が、ここまで書いてない求人媒体社もあります。
その際は、〇勤務エリア(市とか町とか区とか)〇 スペース バイト(もしくは仕事・パート・社員など)と検索してみて、クリックしたい位置にくるか 確認してみましょう。
雑誌の場合はコンビニなどで売れ行きをチェックしてみるとよいでしょう。
現在はwebが主流なので、上記でだいたい、現在このエリア(募集する勤務エリア)に強い求人媒体はどれなのか がわかってきます。
もし、これでまだまだ残るようであれば、それぞれの求人媒体で実際に自身で検索してみて、探しやすいか・同じ広告が何度も出てこないか・ある特定の業界だけの求人媒体になっていないか(夜のお仕事や自動車工場だけ など)をチェックします。
特定の業界だけの求人媒体には、特定の層しか集まらないので。
今回は学生がバイトを探すという場合の求人媒体の選び方なので、上記のような特定の業界だけの求人媒体は選ぶ必要がなくなります。
ここまでくると、数社に絞り込めていると思います。
あとは、実際にその求人媒体の営業を呼んで、細かい料金プランや勤務エリアでの応募・採用事例を教えてもらいましょう。
わたしが知る限りは、「掲載する」というまでは費用はかかりませんから。
長くなったのでまとめると。
わたしがおすすめする、求人媒体の選び方は
①今見られている媒体名を働いているスタッフから聞く
②その求人媒体の商品プランや詳細情報が掲載されているwebサイトをチェック。
③②が書いていないwebサイトであれば、自分で利用してみる・雑誌ならコンビニなどで売れ行きを確認。
④③までで、まだまだ残っている場合は実際の求人媒体をチェック。
⑤最後は直接営業に訪問での説明を頼む。
です。
いかがでしょうか。
行程が多いように見えますが、1時間もあれば④までたどり着きますよ!
次回は⑤の直接営業に説明をしてもらう際に、確認すべきことについて書いていきます。
本日もお付き合い、ありがとうございました!
求人広告媒体の選び方①
では、どのように求人広告媒体を選ぶのか。
年間計画を立てることができていたり、
時期が決まっている新卒採用ならば、予算・募集から採用までの期間はある程度決まっているので、それほど媒体選びには苦労しないかと思います。
なぜなら、新卒採用の媒体に関しては限られていることと、年間計画を立てられる企業クラスであれば、ある程度予算があるからです。
上記以外の企業はどうするのか。
それはまず、
どういう人を採用したいのかイメージをすること です。
「当たり前じゃーん」て思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、私の経験上、意外とここがない募集主さん・採用担当者さん多いんです。
わたしは電話での内勤営業・対面での外勤営業ともに経験しましたが、違いなく上記のイメージがない企業さんはたっくさんいました。
ここのイメージが認識されていないと、
・本当は主婦がほしいのに学生メインの求人媒体に掲載
・本当は社員がほしいのに、テレビCMでよく見るバイト系求人媒体に掲載
なんてことが起こります(実際に起こっています)。
イメージはなんでもかまいません。
より具体的であればあるほど、ぴったりな求人媒体を選びやすく、ぴったりな人が来るような広告を作ることができるのです。
たとえば、
今働いているあの子みたいな人 ていうのでよいのです。
そこから、
「じゃあ、あの子はどういうところがよいのか?」をこれもなんとなくでよいので思い浮かべておきます。
そうすると、
・バイト経験はないけれど
・挨拶ができる
・授業やサークル(部活)を頑張っていて
・まかないをもりもり食べて
・不器用だけど、わからないことはすぐに質問してくる
など、いくつか出てくると思います。
それを営業に伝えてもらえると、
・初めてバイトをする学生さん、未経験者大歓迎
・明るくハキハキとした挨拶ができる
・テストはもちろん、サークルや部活動などがある場合には事前申請で100%休めます。
ただ、たくさんのスタッフが重なったときは調整しますが、今までは100%希望日はお休みしてもらえてます。
卒業するまで働く学生さんが多く、卒業する学生さんがいるため、新しい仲間を探しています!
・当店のまかない(食事)は日替わり!たとえば5月5日は野菜もりもりのカレーでした!
・今勤務しているスタッフは18~50歳と幅広く、教育担当はあなたと年の近いスタッフにお願いするので、なんでも聞きやすい環境だと思います。
(実際、先月入ったスタッフは20歳で21歳のスタッフが指導中です)
というような文章を作ることができます。
この内容から、採用したい人物像は 学生 ということがわかりますので、学生に強い求人媒体を選べばよいのです。
しかし、学生に強い求人媒体といってもたくさんあります。
次回はその中でどのように選んだらよいのか を書いていきます。
求人広告媒体の種類は無限大?!
今日で2日目。
毎日更新することを目標にします!
前回はご挨拶のみだったので、内容のある回(…と思ってもらえれば!)としては今回が初回。
タイトル通り、求人広告媒体の種類について書きます。
わたしが求人広告媒体会社に入社した当時は、メインは紙媒体。Webは少しずつ拡大しようとしていた頃でした。
・新聞
・チラシ
・求人雑誌
・Web媒体
この5〜6年(首都圏はもっと前かも)のうちに、紙媒体とWeb媒体のシェアは完全に逆転しました。
どなたでもご存知のようにスマホの普及にともない、急速にWeb媒体、あわせてアプリが発展・拡大していったのです。
また、Web・アプリ媒体も細分化され、従来は求人広告営業が取材・作成してきた広告が、法律などに違反していないかどうかをチェックする作業以外は募集主が自身で広告を自由に作成、更新ができる媒体も出てきています。
CMを見ても、「また求人?!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
これだけ求人広告の会社が多い要因の1つに、《事業のはじめすさ》があるのではないか とわたしは思います。
全国求人情報協会という機関はあるものの、必ずしも入会しないといけない ということがないからだと個人的に思っています。
では、この無限大とも言える、求人広告媒体の中から自社にあった媒体をどのように選ぶとよいのか、次回書いていきます